すといずむ

思惑化身空間

疑えるか?見慣れたNAVIGATOR

 

こんにちは、まるです。

 

今回は、NAVIGATORの歌詞、疑えるか見慣れたNAVIGATORの「疑えるか」この非常に短い部分のジェシーの表現について語っていきたいと思います。

 

決して明るいだけの話ではない+後半になるにつれ徐々に思いが熱くなっていきますのでご了承ください。

 

 

 

 

両手を頭上に挙げ顔の前を通って降ろす〝疑えるか″の振り、MVや披露場面を見るとジェシーが一番ゆっくりと手を降ろしています。すなわち顔を覆っている時間が長い。

 

初めはジェシー特有のアレンジで少しためているのかなと思いましたがどの疑えるかを見ても全部遅い、かなり遅い。また、ほかのメンバーを見ると顔を隠そうとしている人はおらずただ単に手を挙げて降ろす振りに見えますが、ジェシーだけ意図的に顔の前で腕を抱え込んでいる。

 

思い詰めた表情も相まってこれにはなにか込められているのではと思い始めた先日、ハッピーライブの配信が終了するため目に焼き付けようと初披露NAVIGATORを見返して鳥肌が立ちました。

 

二回目、ラスサビの疑えるか、ジェシーだけ顔の前でがっちりと手を組み祈るように顔を覆っています。そしてその手は降ろされることなく、顔を隠したままカットが変わりました。

 

完全に振りが皆と違いますね。さらに言うとほかのメンバーは手を軽く握ったり開いたり手に力を入れていないように見えますが、ジェシーだけどの場面でもこれでもかというくらい強い力で拳を握っています。そしてMVこそライトな表情をしていましたが、それ以外では険しい顔をしているのがうかがえます。

 

ソロではなく全員歌唱の部分でのこのアレンジ、偶然ではないなとただならぬ怖さを感じてしまいました。

 

 

 

どんな思いでこの疑えるかを表現しているのか、ここからは完全に私の感じたままをつらつらと綴ります。

 

見慣れたNAVIGATOR=身近な大人

 

と想定しての話です。

 

 

彼はJr時代、楽しいだけではなく様々な経験をしてきました。デビューの足音が近づけば遠ざかり、集まった原石たちとは引き離され、戦友であり仲間たちは次々と姿を消した、、、

 

 

「そろそろくるんじゃない?そう言われ続けて13年ですよ。」

 

そう語る彼はいたって陽気でした。彼を見ていると言葉と表情が伴っていなかったり、本心を胸の奥の奥に仕舞い込んだり、荒波に揉まれる中で自分を保つために意図せず身についたんだろうなと思う言動や性格が度々見られます。

 

期待しては落ち込みの繰り返し、そんな日々にも自分にも疲れたまだ若い彼はいつしか「もしかして」そんな期待を抱くことはなくなった。

 

やっと居場所を見つけても先の見えない日々、何を、誰を信じたら良いのか、少なくとも私が彼の立場ならわからなくなるでしょう。大人に対し理不尽だと感じることも多々あったのではないでしょうか。それでも夢があるから、信じる仲間がいるから、未来は見ずに目の前のことをひとつひとつ全力でこなしてきた。

 

 

 

そんな彼に一番大きな影響を与えたのは、本質に疑問を抱いたがゆえに去っていった仲間たちの存在ではないかと思います。

 

少し前にこんなツイートをしました。

 

もちろん歌だけでなくダンスやモデル業、得意分野の違うバラエティーに富んだ仲間たちに刺激されて努力を重ねみるみる洗練されていきました。これはすぐにデビューしていたら吸収できなかったこと。今音楽IQハーバードの曲を任せてもらい期待以上の仕上がりにできるのは、紛れもなくライバルたちとの日々のお陰です。そして彼が常に口にしている、下積みが長いことの強さの根源はここだと思っています。

 

共に支えあってステージをつくり、パフォーマンスを磨き、番組を盛り上げ涙を流し合い、思春期ジェシーの成長過程において歌唱面、表現面、精神面と計り知れない影響を与えた、今は別の場所で頑張っているたくさんの同志たちがあの頃のジェシーには必要だったでしょう。

 

そんな仲間たちが未来を信じきれずに去っていった。まだ1人では生きていけなかった彼らか頼るべきは身近な大人、でも信じてついていくことはできなかった。もちろん、理由はそれだけではないと思うけれど。

 

未来や身近な大人を疑いステージを去った仲間の姿を見てきたジェシーが表現する、疑うということ。

 

見ていて胸が締め付けられます。

 

少しタイミングが違えばジェシーが、SixTONESが、今ここにいなかったかもしれない。

どんな思いでたくさんの仲間を見送ったのか、想像するだけで胸が潰れそうです。

 

 

信じることと疑うこと、本当に難しい。

 

皮肉にも、彼らをデビューに導いてくれたのはファンだけでなく、彼らを取り巻く大人なのですから。

 

もちろん厳しくも愛をもってサポートしてくれた大人もたくさんいたでしょう。

 

過去のことも今のことも本当のことはもちろん本人たちにしかわかりません。しかし、一般社会に生きている私でもやむを得ず疑わなければならないこともあることはわかります。信用できる大人を探しながら成長し、いつの間にかジャッジされる側の人間になる。

 

幼いころから芸能界に身を置いているジェシーはどんな眼差しで大人を見ながら成長してきたのでしょうか。

 

疑ったがゆえの代償を間近で見ながら大人になった彼、どんな思いで見慣れたナビゲーターを疑えるか?と問いかけているのでしょう。正解は出ません。

 

 

ただ、どんなときでも仲間の思いや実力を人一倍信じて大丈夫、なるようになるという言葉をかけてきた彼です。彼の言葉で再集結しデビューを掴んだSixTONES、彼らの信じ続けた思いがカタチになったと思っています。

 

 

そんな、信じることを誰よりも大切にしているジェシーだから、信じる先に希望があることも証明した彼だから、あの疑えるかは、そう言いながらも

「本当に疑って良いのか?

どうにか信じられないか?」

葛藤しながら自分に言い聞かせては苦しんでるように私には見えるのです。

 

 

彼はこれからも様々な人に出会い、幾重にも影響を受けるでしょう。信じることも大事、でも時には慎重になることも。

 

 

これから何十年も歌い継がれるNAVIGATOR、常識を疑い暗闇の中を進めという曲に彼がどのように命を芽吹き、疑えるかという歌詞にどんな色をつけて表現するのか、果たしてそれはこの先どう変わっていくのかにも注目していきたいです。

 

 

 

「自分がもし違う道に行っちゃった時も助けてくれる人が絶対いる。」

 

こんなことが言えるあなたの周りににはきっと、心から信じられる人がいるんだね。

いつも地に足をつけているのは過度な期待をして舞い上がることの怖さを知っているから。

 

これからはあなたが信じたいものを信じ、そこに少しくらい期待をのせてあげて。

迷い傷ついたからこそ強く優しい言葉をくれるあなたをこれからも信じて、少しだけ一緒に期待を重ねるね。

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。事務所批判ではありません。もちろん応援していればいろいろ思うこともありますが、万人が納得するなんて無謀な話、大人の事情もあるでしょう。それ以上に今こうして応援できている日々に感謝しています。

そして正直書くか迷いました。このことに勝手に気が付いてしまいいろいろ考え始めてからずっと、苦しかったんです。書いている今もそう。それでも私がここに綴る理由、それは今のこの苦しい気持ちでさえ薄れていくのが怖いからです。
SixTONESを応援して楽しい気持ちだけでなくいろんな気持ちになること、そこから目を逃さないこと、それが彼らと共に歩くということだと思っているので、今のこの気持ちもここに残します。ぐちゃぐちゃな感情が起こるのも彼らが頑張ってる証、一緒にもがくのです。振り返ったとき、こんなこともあったなって笑えるように。

 

 

既にお気付きの方もいらっしゃるでしょう。疑うことで去っていった〝彼ら〟。違う場所で頑張ってる方の名前を具体的に出すのはなんか違うなと感じ、抽象的な表現が多くなりすみません。なんのこと?と感じてる方には申し訳ないです。

基本的には自軍語りしかしないのですが少しだけ、お話しさせてください。私は幼い頃、お小遣いを握りしめドル誌を買っては勝手に兄のように思っていた彼らを必死で探しました。デビューはいつかな、一切疑うことなく憧れ続けていました。私にJr.の魅力を教えてくれたひとたち、自分でも遅いと思いますがかなりのショックな出来事で未だに受け入れられていません。再出発した彼らを陰ながら応援していますが、まだ正面から向き合うことができないままでいます。だって大好きだった彼がつくった曲を聴いたら、尊敬している彼の踊りを見たら、どんなに明るい曲でも涙が溢れてしまうのだから。それでも歌い続けるから泣かないで、ほら笑ってと言ってくれる彼ら。今はまだ心から笑えないから、無理に向き合おうとは思っていません。きっと兄組全員がCDを出すことができたら、少しづつ気持ちが軽くなるような気がしています。そのときまで、胸の奥からエールを送らせてね。ジェシーを、SixTONESをたくさんたくさん支えてくれてありがとう。

 

 

 

「キミが描いたあの世界できっと僕も輝いているさ」

 

 

 

 

 

2020.07.02