愛すべき末っ子へ
とんでもないのがでてきたぞ。
初めに慎太郎を見たときの感想です。
色が白くて目がくりっくりの美少年が大勢の少年を従えてど真ん中でまっすぐ前を見つめて美声を聴かせている。
これが噂の森本慎太郎。
映画をやれば主演、ドラマをやればお兄ちゃんJr.の弟役として出演し、自軍のライブを観に行けばバックではなく〝ゲスト″として後輩の彼が出演している。
少クラではひとまわりくらい年上のJr.を従えてご登場し、センターでソロ。
まさに森本王国。
誰が見ても芸能界のロケットスタートを切ったように見えました。
そこから少しして、私立バカレア高校が始まりました。この頃ジャニーズから離れていた私は彼の変化に驚きました。身体も大きくなり声も少し低くなった彼は、ヤンキー高校の頭を演じていたのです。
その頃、とても衝撃を受けた出来事があります。
幼くしてJr.のトップに立っていた彼は田中樹や中島健人、後から入所した年上Jr.に神のように崇められ、当たり前に敬語を使われていました。
なのに、バカレアでは2人より後に入所した松村北斗に対し慎太郎が敬語を使っていた。
どんなに後に入所してもCDを出すことができたら、あっという間に立場が変わってしまうんだ。
芸能界の厳しさを垣間見ました。
それを一番肌で感じていたのは慎太郎でしょう。
森本王国、あの頃の彼にシンメのイメージはありません。
隣を見て笑い合いながら歌う姿は私の記憶にはありません。ジャニーさんに「Youはなんで笑わないの?」そう言われたのが納得できるくらい、固い表情でした。
同世代が部活に遊びに夢中になる中、芸能界の厳しさと独り戦っていた慎太郎。
「仕事を頑張れば友達が減っていった。」
そう話していた彼はどんな思いでステージに立ち続けてくれていたのでしょう。
SixTONES結成後、2016.17年と風磨のバックで過ごした夏。
私はこのサマパラでの慎太郎が忘れられません。
初めて自担ではなくずっと慎太郎を追ってしまった。その理由は簡単です。
彼が、誰よりも〝瞬間″を楽しんでいたから。
完全にバックのマイクを持たない曲でもコーラスの部分まで口ずさみ、全身を揺らして音に乗り、風磨やメンバーだけでなくちびジュたちにもアイコンタクトをしてはニコニコ、胸躍る瞬間がきたら誰かを覗き込んでは高鳴る気持ちを表情で目一杯伝える。
「俺は今楽しくてしょうがないんだ!!!!!!!!!」
観客ではなく今隣で踊っている仲間に、そして自分に、全力でそう伝え続けているように見えました。
笑わず独りで歌っていた少年は、いつの間にか今、その瞬間を仲間と共有できるようになっていたのです。
SixTONESを結成する前、仕事がなくなり彼の言うどん底を見て別の道も考え、それでもこの道を選んでからのパフォーマンスは、それはそれはのびのびしたものでした。センターの重圧を知っている彼だから、仕事がない時期を経験している彼だから、位置関係なく踊れることに感謝しているように見え、自分らしさ、その言葉が誰よりも似合いました。
今では当たり前のことかもしれないけれど、私はずっとそんな慎太郎が見たかったんだ。
ステージの一番端にいても、誰かの後ろに隠れていても、慎太郎が立っているその場所がどこよりも輝いていて、そして愛おしくて仕方ありませんでした。
彼はセンターではなくなったこと、長らく葛藤していたでしょう。
それでもセンターじゃなくていい、彼が心から楽しそうにしているのならと思ってしまう。誰かのためじゃなく、自分が楽しむことを優先してほしい。そんな願いがでてくるのは必要以上にいろんな経験をしすぎてしまった慎太郎だからなのでしょうか。
どこかに行くたび、何かをするたび彼がよく言う
「メンバーが楽しそうでよかった。」
その言葉、そっくりそのまま返してあげる。
私にとっては、何も気にせず楽しんでる慎太郎の姿を見られることが一番嬉しくて、心から安心します。孤独を知っている彼だから人一倍相手を思いやり、仲間を大切にできる。
そんなあなたにずっと、肩の荷を降ろしてほしかったんだよ。
Jr.時代、YouTubeでのドッキリ企画でのこと、打ち合わせ中にジャニーさんから電話が来たと部屋を出ていくジェシーに対して「仕事をなめてると思った。」と慎太郎が吐露する場面があります。(もちろん企画を成り立たせるためにジェシーはわざと部屋を出ています。)
数多く見てきた大人のプロ意識を、右も左もわからなかった小さな体に叩き込んだのでしょう。
話がトントン拍子で進みそうなときには、一度冷静になって立ち止まれるよう敢えて反対の意見を言うようにしている彼。
仕事への向き合い方は年下ながらに尊敬できることばかりです。
自粛中はインスタライブをしてくれ、ファンの寂しい思いを少しでも減らすためできるだけファンの傍にいようとしてくれました。
彼のブログや普段の言動を見ると、想いを言葉にするのが苦手なんだろうなという印象を受けます。きっと、彼自身ももどかしい思いをしている。だからこそ格好つけたことは言わない、等身大のありのままの言葉で、行動で伝えようとしてくれます。
多くの言葉をくれるわけではないけれど、存在を一番身近に感じさせてくれる。彼の人柄がそうさせているのです。
そして迎えたハッピーライブ。
この星のファンが歌うとこいつもならみんなイヤモニ外して声聴いてくれるけど配信だからね、、、と思ってたらあまりにもさりげなく外した人がいましたファンのこと近しい人のようにどう?元気してんの?と優しく問いかけてくれる森本慎太郎です彼がどんな人かはこの部分に全部詰まってると思いました。
— 磨瑠 (@masakamasaya) 2020年6月21日
説明は必要ない、まさにこれが森本慎太郎。
目の前にファンがいるいないが問題なのではなく、ただただ私たちの気持ちに寄り添うだけ。きっと彼にとってこれは当たり前のこと。
そう、私たちはいつも、慎太郎からの愛を存分に受けているんです。
Jr.最後の日のライブ、笑い方を知らなかったかつての少年は、笑い方を教えてくれた泣きじゃくる兄たちの肩を抱き、あたたかい笑顔で包み込んでいました。
夢を諦め教師になろうとしていた彼が、
「5人のためなら1人でも闘いますよ。」
覚悟を決めた。
いや、初めて対等になれた仲間、彼にとっては当然のことなのでしょう。
「天国も地獄も見た」、「先のことは考えないようにしている」若くしてそんな言葉が出る彼はムードメーカーな面とは裏腹に、誰よりも冷静に物事を捉えている気がします。
だからこの先困難が襲ってきたとしても、きっと動じることなく簡単に割り切れてしまう。
またか、そう諦めてしまう。そんな気がして怖いのです。期待しないようにと擦り込まれてきた根本は、残酷にもそう簡単には変わらないと思うから。
でもそうじゃなくて、悩んでほしい、もがいてほしい。
物事を冷めた目で見ないで、困難を受け入れるのではなく抗い、戦って。
今の慎太郎なら、彼らならできるはず。
先のことは考えないようにしているかもしれない。それでもおっきな夢を語ってほしい。その夢を叶えるために6人で旅をしているんでしょ?
自分の未来に期待していいんだよ。
ううん、期待できるように私たちももっと頑張るから、いつか目を輝かせて大きな夢を語ってね。
バカレア時代、背負いすぎた彼がセンターに立ちそのままデビューしていたら。前を見ることしか知らず、気付いて横を見たときに仲間が後ろにいたら。
隣を見て幸せを噛みしめながら踊る彼の姿を見ることができたのは、もっとずっと先かもしれません。
末っ子気質で自由気ままな慎太郎、誰よりも空気を読んで気を遣う慎太郎、メンバー愛に溢れてて全力で守ろうとしてくれる慎太郎、人を笑わせるのが大好きな慎太郎、
どれも本当の慎太郎だってわかってるから、もう見せ方に迷わなくていいんだよ。
SixTONESは、彼が最年少であることに意味があると思っています。
気を遣いがちな彼が年長だったら息が詰まってしまう。
末っ子であるがゆえもっと自由にやっていいと、甘えてほしいと兄たちも私たちもそう願っています。
それでも幼い頃に背負いすぎてしまった彼だから、上手に甘えることはそう簡単ではない。少しずつでいいから、頼ってほしい。
この先二度と独りにはさせないから。
困ったようにくしゃっと笑う彼の笑顔を守っていくことができたら…。
身体は大きいけれど誰よりも繊細な末っ子を、私はteam SixTONES、みんなで支えていけたらと思っています。
あたたかい言葉を、彼に。
そして寄り添い続けてくれることに感謝を。
もしまた殻にこもってしまうようなことがあっても、絶対に見捨てたりしないからね、呆れるくらい何度でもノックするからね、そう彼に伝えたいです。
慎太郎、あらためてデビューおめでとう。
よく粘ったね。
23歳も、慎太郎らしく輝けますように。
おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
本当はこのブログ、慎太郎の誕生日の7月15日に上げる予定でだいぶ前から書き進めていました。だがしかし、まとまらない、終わりが見えない。幼い頃から見てきた彼に伝えたいこと、書きたいことは山ほどある、羅列はできるのです。でも全体の文章としてまとまらない。想いが溢れすぎて何度も同じ言葉や表現がでてきました。順番もバラバラで初めて書くことにここまで苦戦しました。あまりにもまとまらないので一旦諦めもしました。でもこの世界に入ったときから見てきた彼を一生応援することになったのは奇跡だと思うので、デビューのタイミングでここに残しておきたくてなんとか書きました。時系列もバラバラなので読みにくいところもあるかと思います。申し訳ないです。
慎ちゃん慎ちゃん、と誰からも愛されている彼。孤独な思いをした分これから時間をかけてゆっくり、ありったけの愛を注いでいけたらと思っています。ありがとうございました。
2020.07.30