すといずむ

思惑化身空間

ふまパラで1万字

 

 

 

 

 

「10年前の今日、僕は死んだ。」

 

 

 

 

 

この言葉から伝説のふまパラは始まります。

 

サマパラ2017、菊池風磨のソロライブ「風 is I?」

 

SixTONES6人がバックについた最初で最後のエモい夏。今回は何がどうそんなにエモいのか、私の持つ最大限の力を活かし言葉にしていきたいと思います。恒例のごとく終わりに向かうにつれ愛駄々洩れズブズブしてくるのが目に見えているので、そうなる前にまともな言葉で伝えられますように。

 

ふまパラに関しては胸に眠っている気持ちをひとつ残らず言葉にしたい、心の中にスプーンを入れて底も側面も掬って掬って掬い上げまくりたい。私は情緒でなぎ倒して行くStyleの文章のくせに1万字越えのトンデモ文章になったので、手っ取り早くエモくなりたい方は下の方の手紙あたりまで進んでいただければと思いますが、ふまパラは全てつながっているのでお時間ある方は全て読んでいただけると嬉しいです。

 

 

ふまパラを経験済みの方もそうでない方も、SixTONES史上最もエモい夏へ、誘な、、、えるといいな。語彙力も文章力もないですが、愛だけは溢れまくってるひとりのオタクのふまパラです。

 

 

 

 

 

 

『風磨、えげつない。』

 

まずはふまパラでようやく気が付いた風磨の魅力について語らせてください。これを話さずにはふまパラの幕は上がらないのです。

 

正直私は風磨のこと、誤解していました。彼は田中樹に似て誤解されやすいタイプな気がしますが、私はまんまと勘違いしていたまさにそのひとりでした。画面越しの風磨しか見たことがなかった当時のイメージはチャラい、スカしてる、自分のこと一番カッコいいと思ってるこの三本立てでした。もっと言ってしまうと、自分の見せ方が上手で自分を輝かせることを最優先に考えて周りを動かしているとまで思っていました。(ほんとすみません土下座)ですがふまパラを通して見方が180度変わりました。こんなにも才能に溢れていて愛と情の塊の人だったなんて。もちろん自分の見せ方は抜群にうまいですが俺が俺がではない。ソロライブなのにサポートメンバーのことを一番に考えている。そんな姿を見ているサポートメンバーが更に風磨を輝かすという最強構図が出来上がっていました。

 

 

風磨は器用な人間だと思います。

 

 

きっとちょっとやそっとじゃ動じないし少しのハードルなら簡単に越えてしまう。だから、側から見ていると何事もこなしているという感覚が強かったのです。今回もそうだろうと思っていました。でも違う、確かに一見こなしているように見えてしまうのだけど目には感情があって見つめる先には想いがあって、必死に伝えようとしてる。ぐちゃぐちゃに泣きながら歌うことだけが、思いを大きいジェスチャーで表すことだけが、それだけが表現じゃない。彼は正直です。大袈裟なことは、わざとらしいことはしない、静かに目の奥が燃えているのを感じられる人でした。誤解しててごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

『世界一優しい煽り』

 

この言葉を聞いて菊池風磨を思い浮かべる人はまずいないでしょう。イケイケオラオラ風磨がそんなはずがない。それは勘違いです。このふまパラを体感したあとに真っ先に思ったことは、風磨の前では皆平等ということ。サポートメンバーも、スタッフも、そしてファンも、彼からしたら仲間であり支えてくれる同志。いつでも目線は同じ。それが煽りに表れてるのです。

 

 風磨がよく使う煽り文句「Let me hear say.」「Every body say.」ではなく〝俺に″声を聴かせてくれ。ただ叫べではなく声を届けてと優しく語りかけます。

そして命令口調ではなく基本的に疑問形なのです。「声出せ!!」ではなく「歌える?声出せる?じゃあ一緒にうたおーねっ」しかもその言い方は大勢に向かって叫ぶのではなく友達に問いかけるときのような柔らかさ。「低いとこあるけど大丈夫?」そんな優しいこと言いながら低いパートは一緒に歌いながらファンをサポートする姿にはリアコすぎて完璧にやられました。そして歌い終わった終わったあとはハニカミながら「やればできんじゃんっすばらしいっ」これで堕ちない人とかいるの?煽りに関しては文章で伝えるには限界があるのでどうか見てください(懇願)

 

 

 

 

 

 

天才すぎるセトリ』

 

圧倒的カリスマ風磨→バンドで抜け感風磨→アゲアゲ風磨からの夏全開風磨→おふざけ風磨からのコント風磨→えちえち風磨→パリピ夏風磨→メッセージ強めおセンチ風磨

 

 

アイドルとして100%、無駄のない天下一品セトリ。様々な風磨を見せ観客を一秒も飽きさせることなく更にはメッセージも伝えていく。

 

バチバチに決めるとこは決めてふざけるところはネジが飛んだようにふざける。存分にふざけたあとにお得意のセクシーで一気に落としにかかる。無機質でクールなパフォーマンスをしたかと思えば訴えるように、祈るように歌う姿を見せる。カリスマと親近感のバランスが神業なのです。

 

風 is I?に込められているテーマは実はとっても重いのに、暗くなったり疲れて感情がリタイアしないようにできています。観客をひとりたりとも置いていかない。セトリを進めながら風磨含め全員で一緒に徐々に深いテーマに向かって掘っていく。情緒を揺さぶり自然に同じ方向にもっていくことができる。それも自分を魅せSixTONESを輝かせながら。

 

「10年前の今日、僕は死んだ。」このテロップからライブの概要が英語で語られていきます。

 

前触れなくいきなりこんな言葉が出てきたら観客はSFか⁈おふざけ系なのか⁈と思うでしょう。そんなの風磨の想定内。そう感じる観客を決してバカにはしません。この時点でテーマの本質に気付こうとする人なんていないとわかっているからです。

10年前12歳のときこの世を去った風磨は10年後の今日、22歳の姿となり一日だけ生き返り現実世界に戻ってくることができました。22歳風磨の現実世界でしたいことといえば、女の子と手を繋いだりビキニ姿を拝むこと。会場からは笑い声が起こります。ここでもし命の尊さを伝えるため、なんて言っていたら観客は初っ端から重すぎて胃もたれするところだったでしょう。あえて本当の思いはここでは伝えません。この時点ではあらそんな理由で戻ってきちゃったの風磨らしいわねと笑われているくらいでちょうどいいのです。あくまで一緒に、感じながら考えていくライブなのだから。

 

風磨だからできる演出パフォーマンスも多々あり、セトリ含め私が当時のSixTONESだったら嫉妬でおかしくなりそうな才能の持ち主です。

 

 

 

 

ふまパラとは、ただのアイドルのライブではありません。菊池風磨という一人の人間の愛と人生観がギュッと詰まりまくった風磨の生き様まぁ~るでPictureなのです。それを知れただけで充分価値がありました。

 

 

 

 

 

ここまで思う存分風磨の魅力を語らせていただきました。

やっと、やっと、ふまパラの開幕です。

 

 

 

 

 

 

 

・But...

・LOVE CHASE

・Tokyo Sinfonietta

 

 

タキシードにサングラス、スモーク漂うソファーに座り菊池風磨のご登場です。

甘い歌声、無機質でありながらのセクシー、彼にしか出せないお洒落さ、観客を構うことなくこれでもかとカリスマ風磨を見せつけてくれます。暗いステージに差し込むライティング、エフェクト、甘い歌声、自己プロデュースの鬼、

これが風磨かぁぁぁぁぁ!!!ゾクゾクさせ一気に風磨Woldへと引き込みます。

 

ここではSixTONESはマイクを持たず完全バックダンサーに徹します。ベストに蝶タイ、表情変えずバッチバチに踊るスト6。マフィアのボスと手下たちかと錯覚しました。

 

 

 

 

 

・Fragile

・東京ドライブ

 

 

ジャケットを脱ぎ、シャツを出し、ボタンを開け、どんどんラフになる風磨。バッチリ決めていたところから抜け感で魅せます。上手い。

 

スト4でのバンドです。しんじゅりゆごほくが奏でる音で気持ち良さそうに歌う風磨、信頼するメンバーの音に声を乗せられてよかったね。

 

 

ここでジェシーの英語での語りが入ります。

そう、このライブは風磨とジェシーの英語の語りにより物語が進んでいくのです。

10年前風磨がいなくなってからなんとなくボタンを掛け違えたまま大人になってしまった残された6人、ジェシーは風磨が戻ってきたことへの驚きと喜びを隠しきれません。いっそこれが夢でもいいからこのままがいい…

そこへ風磨からの電話。風磨との一度きりの夏が本格的に幕を開けるのです。

 

 

 

 

 

・SHAKE

 

 

ちびジュも加わりノリノリで歌い踊り、会場のボルテージは最高潮に。風磨を筆頭にちびジュたちまでピラミッドフォーメーションで踊るサビはなんだか泣けました。

 

ラフな格好に着替えたストさんたち、表情が解禁され本当に楽しそうに顔を見合わせて踊り会場を盛り上げます。風磨を立てながらもちびジュにも注目してもらい、観客も煽り、Six気遣いTONESの本領発揮です。

 

 

 

 

 

 

・夢でいいから

・TIPSY LOVE

・My Life

・月の幻

 

 

サマパラらしい夏曲が続きます。ただアゲアゲな夏ではなく、風磨らしい、エッチでキケンな夏。

パッパラパー軍団(しんじゅりジェ)と共に女性を誘ってみたり、彼が叶えたかったことが叶っていきます。

 

My Lifeはこのサマパラで初お披露目の風磨が書いた新曲。

「太陽“Shots of tequila”のお誘い」、「さざ波 HにRhythm刻む」、「“Shots of tequila”が効いてきた?」、「言い訳工作して脱がせ合うこのまま君を Escort to the room」

 

赤西仁か風磨しか書くことが許されないような表現が続く中最後は、

 

「ずっと僕にそばにいて」、「笑って」、「永遠に」、「愛してる」、そしてMy Loveのこれでもかという連呼、、、

 

わかりますでしょうか?チャラい言葉を並べても本心は真剣に愛している、けれど初めからクサいセリフ続きはらしくない、これがまさに風磨だと思うのです。こなすように見えるのに誰よりも熱い。恋愛でも仕事でも風磨のマインドは変わりません。ゴリゴリのラブソングなのに曲名はMy Life。恋愛とは風磨の人生そのもの。

 

 

この曲は少クラでもSixTONESと共に披露していますね。サビで風磨を囲んでギュッと集まり顔を見合わせながら踏むステップは全ふまスト担の大好物でしょう(断言)キャッチーなリズムに独特の手振りやステップ。全員の個性が光り、誰かひとりでも欠けていたら全然違うように見えてしまう。あの7人が合わさることで生まれる雰囲気が1番生きている曲だと思います。ふまパラと言えば、ふまストと言えば、6人とのハイタッチから始まるこの曲がまず思い浮かぶくらい大好きな歌です。

 

 

 

 

 

・愛ing-アイシテル-

パラダイス銀河

・Summary

 

 

きましたおふざけコーナーという名のオタの需要わかりすぎエモすぎセトリ。

 

タンクトップに短パン、クラスメイトのようだからこそできる全力のノリで会場を沸かせます。末っ子慎太郎が強みを生かしてのびのびできる曲を与えてくれてありがとうね。

驚いたのは風磨のはっちゃけぶりです。どちらかといえばおふざけを外から見て笑っているタイプなのかと思っていたので、タガが外れて慎太郎と張り合うようにふざける風磨を見て7人全員がいとおしくて仕方なく母性がぶっ飛びました。そしてあの伝統的なサマリーをオマージュしてしまうのも彼らの良さ。毎年飛べないけどさ、挑戦する、きっとそれが大事なんだよね。

いつまでも7人でそうやってバカして笑っててくれ。

 

 

 

 

 

 

・太陽の世界

・Hello

 

 

後半戦の幕開けです。ノリやすい曲、ヤンチャなラップでファンを引っ張ります。

自由に動けるファンサ曲でこそ風磨のひとの良さが出る気がします。チビジュもでてきてみんな各々に動くけども主張しすぎない、暴走しない。どんなときもあくまで主役は風磨で盛り上げることが第一。ほんとに風磨は愛されてるんだな。

 

 

 

 

 

・rouge

 

 

当時17くらいの風磨に初ソロ曲としてこの歌与えたジャニーズ事務所恐ろしい。しかも調べたらラップは風磨の実体験らしいじゃないか…こわい。

この曲をあどけない顔でバリバリに踊りながら歌っていた17歳は、シャツをはだけさせ寝そべりながら激しく腰を振って踊る23歳になりました。うん、とてもいい。そのときにしかできない表現があって、増していく深みがあって、この先30、40と歳を重ねてのこの曲のパフォーマンスが楽しみです。おふざけはこの曲のためだったんじゃないかというくらいの高低差。これが風磨の沼。完全に虜です。

 

 

金髪白シャツにスキニー、大きな身体を使ってダイナミックに踊るダンサーに心奪われました。ソロで踊るジェシーです。まるでミュージカルを観ているようで、私の中の時が止まり見とれました。あぁ好き、あなたが好き、想いが溢れて止まりませんでした。

 

 

 

 

 

 

・…more

 

 

付き合ってた頃の楽しい日々を思い出しては切なくなる気持ちを綴ったこの歌。

風磨の消え入りそうな歌声や表情、間奏でのジェシーと女性ダンサーとの繊細なダンス、世界観にどっぷり浸かりました。

 

 

「風磨が戻ってきた。くだらないことばっかりで、最高で最低な時間が流れている。ずっと続けばいいのに。」ジェシーの語りからこの時間は長く続かないことが示唆されます。子どもの頃海に行こうと約束した、どんな車に乗るか、一番運転が上手いのは誰か、そんなくだらないことで喧嘩をしては風磨は止めて……くれなかったけど、そんな風磨がみんなは大好きで。

 

 

 

 

 

 

・Over Flow

・My Lovin' Season

 

 

サマパラ真骨頂。バックスクリーンに海で遊ぶ7人が映し出されどちらを見たらいいかわからなくなる恒例のアレ。車で海にドライブ、待ち望んだ夢がかないます。

 

アロハシャツを着てパリピする中、少し戸惑いながらもみんなの顔を見て楽しそうにするぽやぽや北斗の可愛いさと言ったら、、、

そしてやはり大優勝は夏の申し子慎太郎。慎太郎のふまパラについては愛すべき末っ子へ熱く語っておりますので見ていただけたら嬉しいです。

 

sixism.hatenablog.com

 

夏曲をやらせたら右に出るものはいないでしょう。グルーブに乗り、キョロキョロニコニコ、ファンが歌うパートでは誰よりも大きく口を開けて歌っていました。

好きなんだよね、風磨のことも、メンバーのことも、夏も、歌も。肩を組んだりしなくてもこんなにみんなが好きという気持ちが体から伝わってくることってあるのでしょうか。守りたくなる、愛しいね。

夕暮れを迎えたライティング、体を揺らしみんなで合唱して、もう少しで終わってしまうこの儚すぎる時間1分1秒、そこにいる全員で噛みしめました。

「 最後の一秒まで笑ってたいな、思い出にはしたくない。」

何かを重ね、優しく温かくうたいました。

 

 

 

 

 

心電図の止まりそうな音。

 

 

もう時間か?

後悔は山ほどあって、叶えたいことは死ぬどほどあったけど、ひとりで叶えても仕方ない。あと少しあいつらと一緒にいたい、家族に恩返しがしたい。

まだいけるか?あとひと踏ん張り。どうしてもあいつらに伝えたいことがある。やってやるよ。

 

 

ここから会場の雰囲気が一気に変わります。

 

ここからが本当の風 is I?。

 

風磨がどうしても叶えたいひとつの願いとは?

 

1秒たりとも目を逸らすな、感じろ。

 

 

 

 

 

 

 

・It's Going Down!

 

 

自分が落ち込んでいて応援歌を聴きたいとき、頑張れというポジティブなメッセージがあると受け入れられないから、聴く人に寄り添うような歌詞にしたいという風磨の優しさから生まれた歌。

この曲の本当のテーマは、夢のように楽しい時間が終わる瞬間が日常の始まりだということ。

そんな当たり前で、でも寂しくなってしまうような瞬間にそっと隣にいてくれるあたたかい歌ができたんだね。ライブ終わりにきっとファン全員が抱える気持ちに、頑張れじゃなくて大丈夫だよって笑ってくれるんだね。

 

 

 

 

 

 

・リリック

 

 

「言葉だけじゃ伝わんないから、唄うよ」

 

うん、音に乗せて、風磨なりの伝え方魅せて。

 

 「当たり前のことがどこか美しく見えた。だからそばにいたいんだ。」

 

風磨はこの公演を通してずっと、当たり前のことなんかない、全部が二度とない奇跡だから、感謝して、一秒も無駄にしちゃだめだよと伝え続けました。

 

 

 

 

 

 

 

・喜びの歌

 

 

キャップを深く被りベースを弾ながら、叫ぶようにラップを歌う樹にそっと背中を合わせる風磨。オーラスでは肩を抱きました。

 

 

「泣きそうなときは思い出してちゃんと俺がいるから」

 

 

上手くいかないことばかりで空回りしたり勘違いされたり。冷静なフリをしていても実は繊細で傷つきやすい樹に、「俺がいる」全身で伝えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

・20-Tw/Nty

 

ハタチの風磨が両親への感謝を歌った曲。

ありがとう、愛してるよ。

ストレートで、風磨らしくて、愛が詰まったうた。

 

 

 

 

ここで初めて、風磨の口からライブのテーマが静かに語られます。

 

 

後悔なく、どれだけ今を全力で生きられるか。

失敗することも、躓くこともある、でも全部理由があるから、後悔しないで。

とにかくひたむきに今を楽しんでほしくてライブをつくった。

 

 

そんな強くて優しい言葉と、スタッフ、サポートメンバー、ファンへのとまらない感謝。ひとりではできなかった、支えられてるから僕は歩けてる。SixTONESひとりひとりの紹介をして、自分の名前を言うのを忘れてしまう。今ならわかる、そんな風磨の人柄が今この瞬間をつくってるよ。

 

 

 

 

 

 

 

オーラス、サプライズでSixTONESから風磨への手紙。

 

 

 

 

「ざいまーーーす。楽しい時間をありがとう。ふまたん好きよ。慎太郎。」

 

 

慎太郎をみていると、言葉を並べることだけが気持ちを伝える方法ではないと思えます。言葉って付属に過ぎなくて、もっと気持ちを伝える方法をきみは知ってるね。気を使いがちな慎太郎が周りを見ながら踊るのではなくスッと入り込み何も気にせず踊る瞬間があります。慎太郎のパフォーマンスはベクトルが自分に向いたときにはじめて、輝き出す気がするのです。ずっとそうしていてほしい、自分自身に楽しい?ねぇ俺楽しんでる?そう問いかけながらパフォーマンスしたときの彼の世界が見たいのです。

慎太郎のバックで始まった風磨のジャニーズ人生、今は風磨の後ろにいて、たしかになにがあるかなんてわからないけどさ、今慎太郎がこんなにも自由に楽しそうに踊っている、それがすべてなんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

「初めて風磨のコンサートついたけど最高だな。俺も新しい自分見せれたと思う。風磨のおかげ、サンキュー。風 is i? Your Star.これからもよろしく、人生楽しもうね。ジェシー。」

 

 

 

ジェシーいつか言ってたね、

「俺は5人全員のバックについたことある」

つよいよ、きみ。

 

 

悔しさはお客さんには関係ない。今やるべき自分のベストを、自分の役割をいつも誰よりも理解しているのは彼です。正直、このふまパラはジェシー担にとっては物足りないところもあったと思います。抑えている姿が垣間見れ、もっと自己主張しても、自分の魅力を出してもいいんじゃないかと思った。でもそれはきっと違って、風磨を輝かせることに徹している彼が紛れもなく私たちの愛する彼であって。彼の優しさであり強さで私たちの尊敬するマインドで、全ての経験が原動力、誇りの自担だよ。自分のために、メンバーのために捧げる姿、これからたっくさん見せてね。好きだよ。音楽を愛する彼がバックダンサーに徹した姿、それはそれは綺麗で美しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

「また風磨と同じステージに立てて嬉しいよ。これからもお互い頑張ろうね。髙地。」

 

 

「去年も今年も呼んでくれて本当に嬉しかった。10年前にほんとに風磨が死んでたら今日の日がなかったのかと考えながら出させてもらったよ。北斗。」

 

 

風磨、声を詰まらせながら読みました。ここ、TDCホールにも4人でたくさん立ってきたね。彼らの思いは彼らにしかわからないし、その思いを言葉にする必要はないと思っています。知る権利さえないとも。ずっと4人の中でちくりとしててでもあったかいような、でもやっぱり生ぬるいような、そんな感触でいい。彼らの今をつくっている全部大事に大事にしてほしい気持ちたちです。

 

煽りという点で一番輝いていたのが髙地でした。誰よりも声を出し、合いの手を入れてファンを盛り上げてくれたね。風磨の後輩といえど全体で最年長。収集がつかなくなりそうなとき、違う方向にいってしまいそうなとき、そっと軌道修正してくれました。風磨が自由にできるのは彼を全面的に信頼しているからだと思います。きっと言わないけど。でも彼もそれをわかっている。彼は悔しさを露骨に出しません。でもずっと背中を追ってきたから、彼なりの恩返しだったのかな。ローラースケートで転んだ髙地に一番に駆け寄り笑いながら抱き上げる風磨を見て、これからもずっとそんな関係でいてねと静かに願いました。

 

同い年で、確かにタイプは真逆かもしれないけれどお互いの良さを理解して尊重していて。グループやペアを組んでは消滅を繰り返しそりゃ疑い深くもなるし慎重にもなる。踏み込もうかなと思った矢先にバラバラなり、なかなか彼の持つ魅力を突き詰めるには時間がかかったと思います。葛藤する北斗をずっと見てきた風磨。そんな風磨が抱える後ろめたさに寄り添い、風磨のバックにつくこと嫌な思いなんてないと言葉にしたのは北斗でした。でもきっとそれは北斗の本心で、信頼する風磨の後ろで思い切りパフォーマンスできて、頼ってもらえて、嬉しかったはず。10年前風磨がいなくなってたら、きっと北斗はそんなこと本気で考えたでしょう。傷ついて、でも間違いなく得たものがたくさんあって、4人でいた時間はつらいできごとなんかじゃない、これから風磨に見せていこうね。風磨を見つめながら丁寧に歌う北斗の穏やかな表情がずっと脳裏に焼き付いています。


 

 

 

 

 

 

 

「風磨と久しぶりにがっつり仕事したけど、正直悔しいほど背中が大きく見えた。そんな力強い、温かみのある人になってね。京本。」

 

きっとスト全員が感じてたことを一番先輩のきょもが伝えました。清々しくて、凛々しくて。彼のプロ意識、抱えてきた葛藤にはいまだ触れられません、きっとこれからも。想像の何倍もの努力をして今ここに立ち続けてくれるきょも。ふまぱらでは歌にダンス、コントにおいてもプロとして最後までブレない卓越した強さで圧倒させてくれました。世界観に入り込み、曲によって全く違う顔を見せてくれたね。

私の記憶の中の大我くん、あの頃の彼にはきょもというあだ名はありませんでした。プライドを保ってきたあなたが、いつからか後輩にもきょもと親しみを込めて呼ばれるようになった。私はそれに気がついたとき、この人はどれほど自分と戦ったのだろうと胸が締め付けられました。でもそう彼の気持ちを推測することも、私が彼の苦悩を思い涙を流すことも、きっと彼は望んでいない。全て仕事で返す、結果を見てほしいはずだから。だから今日もあなたへの尊敬を抱きながら、ほかの誰でもない京本大我というひとりの人として、あなたを見ています。

きょも、あなたのステージへの向き合い方が、培ってきた経験が、風磨が安心して背中を任せられた理由だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、後悔はないか?最高の夏になったか?俺は最高の5日間を過ごしたよ。出会って10年目のお前に今更言うことは特にない。だから、感謝だけ伝える。俺にステージを与えてくれてありがとう。これからも可能な限りステージに立ち続けるよ。ヤーマン。樹。」

 

ステージを与えてくれてありがとうで涙を堪えられなくなり背を向けた風磨。同期で親友の彼からの言葉はどんなに風磨を救ったでしょうか。3年間のソロライブに皆勤賞した樹。どんな形でもステージに立つと誓ってくれました。親友がひとりで進んでしまったら、関係がうまくいかなくなってしまったとしてもそれは自然なことだと思います。それでもお互い支え合い高め合える関係でいられるのって、お互いが対等に向き合ってるからだよね。樹が大変だったとき、当たり前のように態度を変えず傍にいた風磨。ライブ中キャップを深くかぶり俯く樹からは、終始あのニヤッとしたハニカミ顔が覗いていました。それを見るたびに、なんだか安心した。嬉しくて嬉しくて仕方なかったんだよね。

 

 

 

 

 

風磨が何度も口にした彼らへの申し訳なさと感謝。

〝声をかけずらかった。呼ぶのはどうかなと思った。複雑な思いがあったんじゃないか。〟

風磨、違うよ。あなたよりも先輩で、同期で、元メンバーの彼らがここまで尽くすのは風磨、そんなあなただからだと思うよ。どうか気負わないで、彼らには愛してくれるファンがいて、Team SixTONESになって、ちょっと時間はかかるけどデビューするよ。

 

 

彼らのデビューに対して風磨が言った「面白くなるな。」このひとことに彼の思いが全て詰まっていると思いました。

 

面白くなるね、面白くするから、追いかけるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

・素晴らしき世界

 

ついに来てしまった、最終列車。

風磨の1日だけの旅は終わりを迎えます。

 

前後ではなく、7人横一列になって歌います。泣く、笑う身振りをして祈るように微笑みながら丁寧に歌う風磨が頭から離れませんでした。

 

 

 

「僕らは泣いて笑ってそれでも明日を夢見てしまう」

 

 

誰だって明日を夢見ることは当たり前なのに。

それでも、なんて思ってしまうのは今日隣にいる仲間が明日いるかわからない世界に生きているから?

 

3年間に渡ったソロライブ、3年後、初年度のメンバーは全員残っていません。

 

SixTONESSixTONESとして、いつまで6人でいられるかわからなかった。それでも、明日を夢見て進むしかなかったんだよね。

 

 

オーラス、全員で泣きながらこの列車を見送りました。

 

 

つらかったね、たのしかったね。

 

 

風磨との時間が終わってしまうね、次は6人で立ちたいね。

デビューしたいのに、自分たちだけのファンだけで会場を埋めたいのに、なんでだろうね、泣いちゃうね。風磨との夏楽しかったね。

次に進みたいけど、終わってほしくないな。

そんなぐっちゃぐちゃな気持ちがきっと、彼らと私たちを強くしてくれたでしょう。

 

 

 

風磨はまたいつでも呼ぶと言ったけど、その場にいた全員が悟っていた。

もう二度とこの夏はこないと。

そして、それが風磨の望みであったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

・Oh Yeah!

 

アンコール、本当に最後の曲。

 

「もう一度あの日に戻れるとしても同じ路選ぶだろう。」

 

あの日があったとして、戻れたとして、

それでも彼らはSixTONESで、私はSixTONESを好きでしょう。

 

何度戻ったとしても、

彼らはSixTONESでいることを選び、私はSixTONESを応援することを選ぶでしょう。

 

 

そう確信させてくれた歌でした。

 

 

 

 

 

 

 

風磨の最後の願い。

 

「今日のことは忘れて生きてほしい。」

 

そう、それがすべて。

 

この公演を通して、彼が伝えたかったこと。

SixTONESにも、私たちファンにも。

 

 

明日からはSexyZoneとSixTONES

 

SixTONESとして、前に進まなければいけない。デビューに向けて頑張らなくてはいけない。

 

もうバックに立つことはないように。

 

こんなに楽しかった思い出なのに忘れてほしい、自分はいなかったことにしたいなんて彼らの未来を考えての言葉。

いつまでも過去にすがるんじゃなくてお互い進もうぜ、成長してまた違うところで再会しようぜ。

 

ファンも「あの頃は」なんていつまでも振り返っていてはダメ。みんな彼らに出会ったタイミングも彼らへ抱く思いもそれぞれだけど、それでいい。今日のことも過去のことも思い出にして、全力で彼らの今の背中を押してあげて。

 

 

 

そう具体的には言わないけれど、優しい、風磨なりの伝え方だと私は解釈をしています。

 

たった5日間、されど5日間。

戻らないこの日々を、胸にそっとしまって生きていくんだ。

 

 

 

 

 

 

 

6人の記憶から、今日のことは消え去ってしまいます。

 

風磨に会ったような気がしながらも何事もなかったかのように日常に戻り、また前に進むと誓うジェシー

そうだね、また明日から、一歩一歩進もうね。

 

 

 

 

SixTONESは最強です、だってこの6人だから。」

 

そう言える日は、確実に少しずつ近づいてるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。このタイミングでふまパラについて書いた理由は一つ、デビューして初めての夏がきたからです。スト担が口を揃えていう「ふまパラはエモい」そう、エモすぎるの。月日を経たこのエモみはバカデカ感情となり私を拗ねらせいつからかふまパラゾンビと化していました。いつか言葉にしたい、そう思いながらできず胸にでっかい爆弾を抱えているようでした。「エモい」実際にこの言葉を具現化しようとするとかなり酷なことに気が付いたのです。きっと、いや絶対、デビューしていなかったらできなかったでしょう。「エモい」この言葉はそのときできる誰も傷つけない最大限の表現なのかもしれません。世間ではエモいで通っているものを今さら文字にする必要あるのか、迷いましたがデビューした今でこそ意味があると思っています。この夏を逃したらもう一生書けないと思いました。夏から書き始めてなんだかんだ3ヶ月、恒例のごとく諦めかけ遠い目になりながらも無事に記すことができてよかったです。余談ですが、このサマパラのDVD、Blu-rayまだ購入できます。私にとって今までで1番買ってよかった買い物でした。だってバックのSixTONESはこれから観られないから。こんなにエモさの塊の映像なんてきっとこの先現れない、一生見続けてはこのときのストちゃんの思いに耽たいです。回し者でもなんでもないですが、買って後悔させません。

ふまパラは風磨の凄さを体感したと共に、嵐の偉大さを改めて感じました。嵐はシングル曲くらいしか知らなかった私ですが、ふまパラを通して、どの曲もきっとそのときの嵐が歌うべきだった意味があるんだろうなと感じました。そしてその曲を他の人が歌っても、今度は自然とその人が歌う意味になり聴く意味になる。どんな人の人生にも寄り添っている嵐の曲、助けられた人が大勢いる理由がわかります。

毎日ふまパラを見ながら、SixTONESが2ndシングルのプロモを終え3rdシングルの準備に入っていく姿を見て不思議な気持ちになりました。バックを一生懸命務める画面の中のSixTONESに、今あなたたちはこんなにも素敵な楽曲をもらえているんだよと伝えたいけど、やっぱりそっと胸にしまっておきたい気持ちになりました。頑張ったね、3枚目おめでとう。なにより毎日生きていてくれてありがとう。

SixTONESがここまでこられた道のりには、紛れもなく風磨とのステージがあって、風磨の存在があります。

風磨、ありがとう。この言葉に尽きます。

あなたの人間味に救われたオタク、少なくともここにひとりいるからね。

 

 

2020.10.27

 

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